9年前に提案した

「次代のこどもたちへのCAIプロジェクト」

1998.1

            ===PC−VAN===  (MAIN)

                STS(教育&ソフト)  (STS)
                      フォーラム

#2926/3544 計画室
★タイトル (STC23767)  89/11/16   1: 2  (126)
提案:次代のこどもたちへのCAIプロジェクト /広瀬
★内容

1989.11.11 STS3周年広島集会にて

   【提案:次代のこどもたちへのCAIプロジェクト】

                     /広瀬(STC23767)

1.STSの仲間のあたたかさとこどもへの情熱をよりどころに,次代のこど
 もたちに伝えたい最良のものを,私たちの手法であるCAIによって創る。

2.テーマ「人間,そしてよってたつ地球」

3.KiTを案内役とした,分野別ソフトの集合体(各ソフトの形式は自由)

4.例えば
  オープニング  地球のRGB。マウスによるテーマ選択
          宇宙,地球,生物,地理,歴史,科学技術,文学,環境
          ・・・・
  [宇宙]を選べば
             分野別RGB画面
             マウスによるテーマ選択
    宇宙の広がり  (宇宙の地図+太陽系の旅+でおくれさん画像
            案内役 宇宙船のアニメ・・・・)
        広大な宇宙の中の地球号
    宇宙人はいるか? (銀河系,古代遺跡の謎,アレシボ通信・・・)
  [地球]
        50億年の地球 (太陽系の起源,地球の生成、大陸移動,・・・)
  [生物]
    生物の進化と人間
    地球の生物,仲間たち,動物あれこれ,生物あれこれ
    遺伝とその仕組み,排除と選別造り出しへの警告
  [歴史,地理,文学]
    人間争闘史  (外側からみた地球の争い,版図図アニメーション)
    世界あちらこちら
    世界の建築
    日本,北から南から
    沖縄を学ぶ (地理,歴史,自然,基地オキナワ)
    近代日本の歴史を正確に知る
    アジアに生きる日本であるために
    中国を学ぶ
    朝鮮を学ぶ
    アジアを学ぶ
    中国文学を学ぶ
    朝鮮文学を学ぶ
    万葉集の心を学ぶ
    無名の人たちの投稿歌
  [科学技術]
    古代文明と科学技術
    ギリシャ文明と近代学問
    近代科学とガリレオ,その生涯
    アジア・イスラムの科学
    宇宙の神秘を訪ねて
    伝えたい科学基本認識(元素,原子,物質の構造など)
    放射能減衰のこと,生態系のこと
    生物の増え方と指数関数
    人間を邪魔者にしない人口論−マルサスを越えて     などなど

5.技術的なこと
 A.システムディスクとデータディスク多数。またはHDD想定。
 B.単体起動原則
   BASICで作ってくれたら,ボランティアでQB.TP.TCによる
   書換え,コンパイラ。(N88コンパイラではバージョンが違うと動かない)
 C.マウス環境。
 D.当面はPC9801用として作る。移植性を考慮して作成。(機種によって
  異なる部分は,サブ・ルーチン,ライブラリィとして用意。)
   例えば 9801では LOCATE X,Y:PRINT A$
       JX5では   LOCATE Y,X:PRINT A$
   と食い違うとき,
             X=10:Y=10:GOSUB *PPRINT (*PPRINT のなかで調整)
 E.動き方の違うものの統合(兵庫情報委員会工夫)
   ファイル名の冒頭認識 GENGO$
          GENGO$="BAS"  ----> N88BASIC /T:RUN "****.BAS"
          GENGO$="EXE"  ----> ****    (BASIC上では CHILD "A:***.EXE"
          GENGO$="CAI"  ----> エグゼキュータ独自の起動
      (兵庫 CAI TOOL では
           4160  OPEN "A:CAI.DAT" FOR OUTPUT AS #1
           4170  PRINT #1,NAMAE$(X,D)
             4180  CLOSE #1
             4190  RUN "RUN.CAI"    )
 F.現在の画面の状態を, "RIREKI.DAT" に書き込んでおく。
      戻るときはそれを読み込んで途中から展開。遅いけれども現状ではやむを
  得ないのでは。

6.動機
  STS第2巻をみていて,みんなでもうひと仕事したいなと思いました。
 仲間の楽しさは共に動くことにあります。分野・学年・校種が違っているこ
 とは逆に言えば,それぞれ自分の大切なものをソフト化していくことが前提
 となれば,多彩な広い視野に立った大きな宝を持つことができると思います。

7.対象生徒
  小学校高学年から高校生。できるだけやさしい言葉使いに気を付ける。
  自分の受け持ちの子供達に合わせる。まず,伝えたいのはその子らですから。

8.動き方
   参加表明者が 脚本家
          制作者
          調整者
   に分かれる。兼ねていても可。
   脚本家は,自分の一番大切なライフワークともいうべきものをこどもた
  ちに伝えるべく,シナリオを創る。自前の資料を提供する。その脚本を見
  て,自分がソフト化してもよいという人が現れれば,脚本だけでも意義を
  持ってきます。
   作成者は,まずひとつだけ作成して,組み込み上の問題点・共通ルーチ
  ンの公開など後続者に資料を提供する。これは,全体のシステムが組み上
  がったとき,それにそって作り替えられなければならない。
   調整者は,システム組み上げを担当する。
 ※計画室を使用。技術的な困難点は広く公表して,英知を集める。

9.画像著作権,構想著作権のクリアが必要。
   マックの「ボリビア」製作の話,本来自前の用意。
   得られるなら出版社のサポート ??
   配布を通信からに限ることにして,明記することでつっぱしる??

10.日程
    半年 構想収れん。
    半年 第1次ソフト組み込み・テストラン。
    ここで STSとしては終わっても意義は充分あるのではないか。
    あとは時折発表。もちろん新しい展開が生まれたら,その方向で進む。

11.配布
    通信による。

12.問題
    この構想だとどうしても知識伝達型CAIとなるが,次代のCAIの
   方向はこどもの参加する情報検索等ではないか,という指摘もありました。

                              以上です。


ホームページへ   「開設の願い」目次へ