この部屋は、人々が築いてきた人権確立の歩みを載せていきます。 下の写真は、部落解放運動の先駆者、九州の松本治一郎先生が運動弾圧のため牢屋へ捕らわれる(下獄といいます)前、たくさんの部落大衆とともに撮った写真です。人の世の平等を叫ぶことが罪であった時代があるのです。 解放出版社「水平社運動70年史」からスキャンさせていただきました。真ん中に見事なヒゲをのばした松本治一郎先生がおられます。
私が九州小倉へ帰郷したとき、何かの話で、私の父が、「松本先生が・・・」とポッと口に出しました。私は驚いて、まじまじと父の顔を見たことを覚えています。 社会運動とは無縁だったはずの父なのですが、福岡の人間に「松本先生」と言わせてしまう人が松本治一郎先生なのでしょう。 没後30年になります。先生について、もう少しいろいろ読み直し、考え直して、この部屋に掲載いたします。